息苦しい時に深呼吸はNG?パニック障害と呼吸法

こんにちは、宝塚カイロの一色です。急に息が苦しくなって、思わず「深呼吸すれば大丈夫」と教えられたことはありませんか。実はその方法、症状によっては逆に苦しくなってしまうことがあるんです。

息苦しさで悩む方の中にはパニック障害による発作が関係しているケースも少なくありません。今日はその理由と、発作が起きた時にできる対処法について、できるだけわかりやすくお話ししていきたいと思います。

院長:一色
院長:一色

「大きく息を吸って」という言葉は優しさから出るものですが、パニック発作の最中は実はその逆の対応が必要な場合が多いんです。今日はその理由を一緒に整理していきましょう

息苦しい時に「大きく吸う」がうまくいかない理由

まず最初に、なぜ深呼吸が逆効果になってしまうケースがあるのか、その仕組みからお伝えしていきます。パニック発作の息苦しさは、体の中の空気が足りていないわけではないことが多いからです。むしろ吸いすぎが原因になっていることを知っておくと、対処の仕方がぐっと変わってきます。

パニック発作が起きると、心臓がドキドキして「これはただの緊張じゃない」と感じてしまいますよね。そうなると多くの方が「もっと空気を取り込まなきゃ」と無意識に呼吸を速く、大きくしてしまいます。ですが体の中では実際には酸素が足りていないわけではなく、むしろ呼吸をしすぎている状態になっていることがほとんどなんです。

吸う量が増えすぎると、血液の中の二酸化炭素の量が急に減ってしまいます。この二酸化炭素のバランスが崩れることで、手足のしびれやめまい、余計な息苦しさが引き起こされてしまうんですね。つまり「もっと吸わなきゃ」という気持ちで頑張るほど、体は逆の反応を返してくるという、なんとも不思議な仕組みが働いているわけです。

この仕組みを知らないと、苦しいときに一生懸命吸おうとして、さらに苦しくなるという悪循環にはまってしまいます。まずは「今は吸いすぎているだけかもしれない」と一度立ち止まって考えてみることが、発作を落ち着けるための最初の一歩になるんです。

「吸う」より「吐く」を意識してみる

それでは実際に発作が起きたとき、どう呼吸を整えればいいのでしょうか。ポイントは吸うことよりも、吐くことに意識を向けることです。ゆっくりと長く吐き出すだけで、驚くほど呼吸が整っていくことがあります。

  • 口をすぼめて、ゆっくりと時間をかけて息を吐き出す
  • 吐き切ったら、鼻から自然に入ってくる分だけ息を吸う
  • 吸う時間よりも吐く時間を長くすることを意識する
  • 数を数えながら「4秒吸って8秒吐く」くらいのペースを目安にする

この時に大切なのは、頑張って大きく吸おうとしないことです。自然に入ってくる空気で十分だと自分に言い聞かせてあげてください。焦らずゆっくり続けていくと、少しずつ体の反応が落ち着いてくるのを感じられると思います。

姿勢と環境を整えることも呼吸を助けてくれる

呼吸の仕方だけでなく、姿勢や周囲の環境を変えることも発作を落ち着かせる助けになります。体を丸めるように少し前かがみになったり、座れる場所があれば座ったりすることで、体の緊張がゆるみやすくなるんです。

可能であれば人が少ない静かな場所に移動するのもおすすめです。視界に入る情報が減るだけで、頭の中がすっと落ち着いてくることがあります。「なんとかしなきゃ」と気持ちだけで頑張るのではなく、環境から整えてあげるという発想も持っておいてくださいね。

なぜパニック発作は繰り返し起きてしまうのか

ここまで発作が起きた時の対処法をお伝えしてきましたが、そもそもなぜこの発作は繰り返し起きてしまうのでしょうか。その場しのぎの対処だけでは、実は根本的な解決にはつながりにくいという現実があります。

発作を一度経験すると、「また同じことが起きるんじゃないか」という不安がずっと心の中に残ってしまいます。この状態を予期不安と呼びますが、この不安そのものが自律神経を緊張させ、新たな発作を呼び込んでしまう土台になってしまうんですね。

さらに厚生労働省の調査でも、パニック障害の生涯有病率は約1〜3%とされ、日本国内でも100万人以上が同じような悩みを抱えていると推定されています。決して特別なことではなく、多くの方が経験している症状だということを、まずは知っておいてほしいと思います。

発作を防ごうと外出を避けたり、電車やエレベーターを避けたりする回避行動が増えていくと、生活の範囲がどんどん狭くなってしまいます。そうなる前に、呼吸の対処法だけに頼らず、体そのものの状態を見直していくことがとても大切になってくるんです。

呼吸の乱れの裏には自律神経の乱れが隠れている

呼吸というのは自律神経によってコントロールされている部分が大きいものです。つまり呼吸だけを整えようとしても、根っこにある自律神経の乱れが解消されていなければ、同じような発作がまた繰り返されてしまう可能性があります。

ストレスや緊張が続く生活、睡眠不足、体の歪みなど、一人ひとり原因は本当にさまざまです。原因を突き止めずに対処法だけを重ねていくと、なかなか改善のゴールが見えてこないことが多いというのが、これまで多くの患者さんを見てきた中で感じていることです。

当院で行っているパニック障害へのアプローチ

ここからは、当院がパニック障害の症状にどのように向き合っているかをお伝えしたいと思います。呼吸法はあくまで発作が起きた時の応急的な対処であり、そこから一歩進んで根本的な原因にアプローチすることを大切にしています。

当院では、カウンセリングと130項目にも及ぶ手技検査、さらに姿勢分析や自律神経のバランスを測る機器、唾液によるストレス分析なども取り入れながら、その方に何が起きているのかを丁寧に探っていきます。思い込みで施術を進めることがないよう、できる限り多角的に状態を確認するようにしています。

体の緊張や歪みが、実は自律神経の乱れや呼吸のしづらさにつながっているケースは少なくありません。当院独自の施術は、強い刺激を与えるものではなく、お母さんが子供の熱を確認するくらいのわずかな刺激で、脳や体のバランスを整えていくというものです。初めて受けられた方から「痛みも何もないのに体が軽くなった」という声をいただくことも多いです。

症状のサイン体の状態
電車や人混みで急に息苦しくなる自律神経が過敏に緊張反応を起こしやすい状態
発作がまた起きるのではと不安が続く予期不安により交感神経が優位になりやすい状態
薬を飲んでも改善を感じにくい体の緊張や歪みなど身体面の要因が残っている可能性

薬による治療は症状を和らげる上で助けになる場合もありますが、体そのものの状態が変わらなければ、薬をやめた時にまた同じ症状に悩まされてしまうことも少なくありません。だからこそ当院では、心と体の両面から一人ひとりに合った施術計画を立てて、根本からの改善を目指しています。

ひとりで抱え込まずに相談してほしい理由

「病院に行っても異常がないと言われた」「薬を飲んでもなかなか良くならない」と感じている方は、決して少なくありません。原因がひとつに断定できないからこそ、丁寧な検査を重ねて、その人ごとの背景を見つけていく必要があるんです。

当院にも、電車に乗れなかった方が今では一人で運転して来院されるようになったり、外出できずにいた方が友人と海外旅行に行けるようになったりと、時間をかけながらも確かな変化を実感された患者さんがたくさんいらっしゃいます。

ここまで、息苦しさが起きる仕組みと、その場でできる呼吸の整え方、そして根本的な改善に向けた考え方についてお話ししてきました。深呼吸が逆効果になってしまうのは、決してあなたのやり方が間違っているからではなく、体の仕組み上そうなりやすいというだけのことです。まずは「吐く」ことを意識しながら、今の苦しさと向き合ってみてください。そしてもし発作が繰り返し起きて日常生活に支障が出ているのであれば、その場しのぎの対処だけで頑張り続ける必要はありません。一人で悩まず、いつでも当院にご相談いただければと思います。あなたが安心して笑顔で過ごせる毎日を、私も一緒に目指していきたいと思っています。


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院長:一色
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最後までお読みくださりありがとうございました。