こんにちは、宝塚カイロプラクティックの一色です。今日は少し込み入ったご相談についてお話しします。当院には人前でうまく話せないことに悩んで来られる方が多くいらっしゃいます。
そのなかで必ず出てくる話題が吃音と障害者手帳の関係です。取れば楽になるのか、それとも後悔するのか、答えの出ない堂々巡りをしている方をたくさん見てきました。この記事では、そのモヤモヤを少しでも軽くできるように、私の視点でお話ししていきます。

手帳を取るかどうかで何日も眠れなかったという方に、私はこれまで何人もお会いしてきました。正解のない問いだからこそ、まずは落ち着いて一つずつ整理していきましょう
吃音で悩む人が手帳を意識するタイミングとは
実は、手帳という言葉を意識するきっかけは人によってまったく違います。就職活動が近づいてきた学生さんもいれば、長年一般の枠で働き続けてきて限界を感じている社会人の方もいます。お子さんの将来を心配するご家族もいらっしゃいます。
それぞれ立場は違っても、根っこにある気持ちは共通しています。それは「このままでいいのか」という不安です。当院に相談に来られる方も、まずはこの入り口の段階でつまずいていることが多いように感じます。
就職活動中の方は、グループディスカッションや面接の場で言葉がうまく出ずに悔しい思いを重ねているケースが目立ちます。うまく話せなかった自分を責めてしまい、一般枠で戦うことに自信を持てなくなっている方も少なくありません。
そんなときに障害者雇用という選択肢を知ります。そのために手帳が必要らしいと気づいて検索を始める、という流れが本当に多いのです。
一方で、すでに働いている30代や40代の方の場合は少し事情が違います。電話応対や会議、朝礼など人前で話す場面が増えるにつれて、これまで隠し続けてきた症状がつらくなってくる。
転職しても同じことの繰り返しになるのではという恐れもあります。簡単には動けない方が多いというのが実感です。ご家族の生活を支えている立場の方であれば、なおさら慎重にならざるを得ません。
手帳を取ることのメリットを正直にお伝えします
手帳を取得することには、確かにいくつかの実利があります。ここでは私が実際にご相談を受けてきた中で、多くの方が気にされているポイントに絞ってお伝えします。良い面だけを並べて安心させるつもりはありません。
あくまで事実として知っておいていただきたい内容です。
- 障害者雇用枠での就職や転職の選択肢が広がる
- 所得税や住民税など税制面での優遇を受けられる場合がある
- 公共交通機関や公共施設で割引や優待を受けられることがある
- 職場に事情を伝えたうえで、業務内容や働き方に配慮を求めやすくなる
- 同じ悩みを持つ人や支援機関とつながりやすくなる
特に大きいのは、「話すことがつらい」という事実を制度の後ろ盾を持って周囲に伝えられるようになるという点だと私は感じています。
これまで一人で抱え込んで無理をしていた方が、手帳という形のあるものを持つことで、少し肩の荷を下ろせたという声を聞くこともあります。
就職活動中の方であれば、選考の場で無理に一般枠と同じペースを求められずに済む可能性が生まれます。在職中の方であれば、業務の割り振りについて相談しやすくなることもあるでしょう。
知っておくべきデメリットと取得までの高い壁
ここからは、あまり語られることの少ない現実的な部分についてお話しします。手帳を検討するうえで、メリットと同じ重さでデメリットも理解しておく必要があると私は考えています。
まず心理的な負担についてです。自分を「障害者」という枠に置くことへの抵抗感は、想像以上に大きいものです。当院に相談される方の中にも、その一歩をどうしても踏み出せないという方がいらっしゃいます。
周囲に知られることへの不安、自己評価への影響、これまで積み上げてきたキャリアが制限されるかもしれないという恐れ。これらは数字で測れない分、軽視されやすいのですが、実際にはとても重い負担だと私は感じています。
そして、手続きの面でも大きな壁があります。一般的に診断書をもらうまでにかなりの通院期間が必要とされています。そこから申請の審査にも数か月単位の時間がかかります。
就職活動や転職のタイミングに合わせたいと思っても、思うように間に合わないケースも珍しくありません。さらに、吃音を診てくれる医療機関自体が限られているという現実もあります。
どこに相談すればいいのか分からず途方に暮れてしまう方も多いのです。手帳は一度取得したら終わりというわけではなく、一定期間ごとに更新の手続きも必要になります。
この手間を継続していく負担も、事前にきちんと理解しておくべきポイントです。
| 比較の視点 | 手帳を取得する場合 | 取得しない場合 |
|---|---|---|
| 就職・転職 | 障害者雇用枠も選べる | 一般枠のみで挑む |
| 職場での配慮 | 制度を背景に相談しやすい | 個人の交渉力に依存する |
| 心理的な負担 | 開示や自己認識に伴う負担がある | これまでの立場を保てる |
| 手続きの負担 | 通院・審査・更新の手間が続く | 特別な手続きは不要 |
手帳がなくても配慮を求められる場合があること
ここで一つ、多くの方が知らずに悩んでいる事実をお伝えします。手帳を持っていなくても、学校や職場に配慮をお願いできる場面は少なくありません。
特にお子さんの吃音を心配されているご家族の場合、手帳という重い決断をする前にまずは今の環境でどんな配慮が受けられるのかを確認してみることをお勧めしています。焦って手帳の取得だけを目指す必要はないのです。
手帳を取る前に、本当に見直すべきこと
私が長年、心と体の両面から不調に向き合ってきた中で強く感じているのは、手帳の有無だけで悩みが解決するわけではないということです。
制度はあくまで一つの手段であり、根本にある吃音そのもののつらさに向き合うことも同じくらい大切だと考えています。
吃音は脳の働きや遺伝的な要因だけで説明できるものではありません。体の緊張や自律神経の乱れが大きく関わっていることが多いというのが、これまで多くの方を見てきた私の実感です。
人前で話そうとするときに体がこわばり、呼吸が浅くなり、声を出す筋肉が過度に緊張してしまう。そうした身体的な反応が、症状をさらに強めてしまうという悪循環が起きているケースを何度も見てきました。
緊張しやすい状態が続くと交感神経が優位になり、余計に力が入ってしまうのです。
だからこそ、当院では体の姿勢や呼吸、自律神経のバランスを丁寧に検査し、一人ひとりに合わせたケアを行っています。
手帳を取るかどうかという選択肢とは別の角度から、話すことへの負担そのものを軽くしていくアプローチです。まずは自分の体と心の状態を知ることから始めてみてほしいと思います。
一人で決めなくていい選択
手帳を取るかどうかは、家族や専門家と一緒に考えるべき問題です。誰かに相談することで見えてくる視点は必ずあります。
あなたは今、どんな未来を望んでいますか。その答えを探すお手伝いを、私たちもさせていただきたいと思っています。
宝塚カイロプラクティックができること
当院では、吃音に悩む方の体と心の状態を、130項目にも及ぶ検査で丁寧に見極めています。姿勢や自律神経のバランス、緊張の度合いを客観的なデータとして把握し、一人ひとり異なる原因に合わせた施術を行っています。
院長である私自身が最初から最後まで責任を持って担当します。何度も同じ説明を繰り返す必要もなく、安心して通っていただけます。
手帳を取得するかどうかを迷っている段階の方も、すでに取得して働き方に悩んでいる方も、どちらの立場でもお気軽にご相談ください。
吃音そのもののつらさを和らげていくことは、どちらの選択をしたとしても意味のある一歩になります。制度を使うかどうかの判断は、あなた自身の人生に関わる大切な決断です。
誰かに決めつけられるものではありません。あなたのペースで、納得のいく形で選んでいってほしいと心から思っています。
もし今、一人で答えの出ない堂々巡りをしているなら、どうか一人で抱え込まないでください。話すことのつらさも、手帳のことも、まずは私たちに話してみてください。
あなたの状況を丁寧にお聞きしたうえで、体と心の両面から改善に向けた道筋を一緒に考えていきます。今のつらさから抜け出す一歩を、私たちが全力でお手伝いします。
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