パニック障害が治らない?良くなったり戻ったりする理由

こんにちは。兵庫宝塚カイロプラクティックの一色です。今日は、少し良くなったと思ったのに、また不安が強くなってしまった方へお話ししたいと思います。

パニック障害が治らないと感じて、先の見えない毎日に疲れていませんか。通院を続けているのに症状が戻ると、「このままずっと治らないのでは」と心配になりますよね。

仕事に戻れた、買い物に行けた。そんなうれしい変化があった後ほど、調子を崩した日の落ち込みは大きいものです。

ただ、回復を考えるときには、今日のつらさだけでなく、少し長い時間の中で変化を見ることが大切です。今回は、良くなったり戻ったりする経過の捉え方と、相談したいタイミングをお伝えします。

院長:一色
院長:一色

不安が戻った理由を一人で決めつけるよりも、できるようになったことと今の困りごとを分けて考えてみませんか

パニック障害が治らないと感じる理由

パニック障害の回復を、発作が一度も起きない状態だけで判断していると、小さな不調にも「治っていない」と感じやすくなります。まずは発作そのもの、発作を心配する不安、日常生活の制限を分けて、今どこに困っているのかを整理してみましょう。

良い日の後に悪い日があると不安になる

昨日は電車に乗れたのに、今日は駅に向かうだけで胸がどきどきする。そんな違いがあると、自分でも理由がわからず戸惑いますよね。

「昨日できたのだから今日もできるはず」と思うほど、できなかった自分を責めてしまうこともあります。

けれども、一日の調子には睡眠や疲れ、予定の多さ、その日の状況などが関わります。症状が出た事実だけで、治療がすべて無駄になったと決める必要はありません。

調子の悪い日があったことと、回復がすべて振り出しに戻ったことは同じではありません。ただし、悪化が続く場合は「回復の波だから」と我慢せず、主治医に相談してください。

発作が減っても予期不安が残ることがある

強い発作は減ったのに、外出前になると落ち着かない。これも、治らないと感じる理由のひとつです。

「また発作が起きたらどうしよう」と先回りして心配することを、予期不安といいます。実際に発作が起きていない時間にも、気持ちが休まらなくなるのです。

そのため、発作の回数が減ることと、外出への怖さが軽くなることは、必ずしも同じ速さで進みません。発作だけでなく、残っている不安も治療の相談に含めてよいのですよ。

以前の自分や他の人と比べてしまう

発症前は遠出も仕事もできていたのに、今は近所へ行くだけで精いっぱい。以前の自分と比べると、もどかしくなるのは自然なことです。

インターネットで短期間に良くなった方の話を読むと、「どうして自分だけ」と感じるかもしれません。

しかし、症状の経過や生活環境、治療内容は一人ひとり違います。他の方の体験は参考にしながらも、自分が回復するまでの期限として受け取らないようにしてくださいね。

良くなったり戻ったりする回復経過

回復の途中では、発作が減ってきても不安が残ったり、生活の範囲を広げたときに怖さが目立ったりすることがあります。決まった順番で同じ経過をたどるわけではありませんが、何が改善し、何がまだ負担なのかを分けると、相談の方向が見えやすくなります。

発作の改善と生活の回復は分けて考える

パニック障害では、動悸や息苦しさなどの発作に加えて、発作を避けるために行動を控えることがあります。

電車を避ける、一人では買い物に行かない、会議に出るのが怖い。発作が落ち着いても、こうした生活上の困りごとが残る場合があるのです。

だからこそ、「発作は減りましたが、通勤がまだ怖いです」と具体的に伝えることが大切です。発作がないから相談してはいけない、ということはありません。

行動範囲が広がると不安を感じる場面も増える

家で過ごす時間が長かった方が外出を再開すれば、不安を感じる場面に出会うこともあります。

そこで怖くなったからといって、外出できた経験まで消えてしまうわけではありません。一方で、強い負担を無理に押し切る必要もないのです。

たとえば、以前は駅へ近づけなかった方が、今は改札まで行けるなら、その変化も振り返ってみてください。乗車できなかった点だけに目を向けると、歩みが見えにくくなります。

次にどこまで取り組むかは、主治医や心理職などと相談しながら決めましょう。怖さをひたすら我慢することと、計画的に慣れていく治療は別のものです。

ぶり返しをすべて同じ理由にしない

寝不足が続いていたのか、復職後に予定が増えたのか。最近の生活を振り返ると、相談の手がかりが見つかることがあります。

ただし、症状が戻った原因を自分だけで特定しようとしなくて大丈夫です。薬の変更や別の体調不良が関係していないかも、医師に確認してもらいましょう。

「自律神経が乱れたから」「気持ちが弱いから」とひとつに決めつけないことが、適切な相談につながります。

回復を見失わないための振り返り方

毎日を良い日か悪い日かの二択で評価すると、つらかった日の印象が強く残ってしまいます。回復を振り返るときは、発作の頻度や強さだけでなく、不安があってもできたこと、生活への支障がどう変わったかも合わせて見て、自分の変化を確かめていきましょう。

症状以外の変化も見てみる

発作の回数が以前より少なくなった、不安が出ても落ち着くまでの時間が短くなった。こうした変化は、診察で伝えたい情報になります。

それだけではありません。近所の店に行けた、家族と食事を楽しめた、仕事の後に少し余裕があった。生活の変化も大切です。

不安が残っているからといって、できるようになったことを小さく扱わないでください。あなたにとって大事な日常が、少し戻っているかもしれません。

記録は短く、負担にならない範囲で

診察になるとうまく話せない方は、簡単なメモを用意すると伝えやすくなります。症状が出た場面と困ったことを、短く残す程度でも構いません。

「月曜日は混んだ電車で不安が強かった」「水曜日は近所の買い物ができた」。できなかったこととできたことを、両方書いてみるとよいですね。

記録のために一日中体の反応を確認する必要はありません。記録がかえって不安を強めるなら、方法や頻度を主治医に相談してください。

回復の目標を暮らしの言葉にする

「完全に治りたい」という願いは、とてもよくわかります。ただ、それだけでは今日の変化を捉えにくいことがあります。

まずは、家族と近所へ出かけたい、短い会議に参加したい、夕食の準備を少し楽にしたい。そんな暮らしの言葉で目標を考えてみませんか。

目標は人に見せるための立派なものでなくて大丈夫です。今の状態に合った目標を支援者と共有することで、何を相談したいかもはっきりしてきます。

長引くときに相談したいこと

症状が続くと、治療を変えたほうがよいのか、もう少し待つべきなのか迷いますよね。そんなときは、一人で結論を出すより、今の治療で改善した点と困りごとを主治医に伝えることが大切です。相談が必要な変化と、当院がお手伝いできる範囲もお話しします。

治療期間だけで効果を決めつけない

パニック障害の経過には個人差があり、誰もが同じ期間で回復するわけではありません。ただ、長引いている不安を黙って抱えておく必要もありません。

発作の頻度、避けている場面、仕事や家事への影響、薬を飲んだ後の困りごとを伝えてみてください。医師が治療を検討するための大切な材料になります。

薬物療法のほかに、不安の捉え方や行動のパターンに取り組む認知行動療法があります。自分に適しているか、受けられる場所があるかも相談できます。

薬の減量や中止は主治医と相談する

落ち着いた日が続くと、薬をやめたいと思うこともあるでしょう。反対に、調子が悪い日は増やしたくなるかもしれません。

薬の量や飲み方は、自己判断で変えず主治医と相談してください。急な減量や中止によって、症状が戻ったり、中止に伴う不調が出たりすることがあります。

「できれば薬を減らしたい」という気持ちも、そのまま話してよいのです。希望を伝えたうえで、今の状態に合った進め方を一緒に考えてもらいましょう。

いつもと違う症状は別に確認する

これまでパニック発作を経験していても、新しい症状をすべて同じものと判断しないでください。

突然の強い胸痛、著しい息苦しさ、意識を失う、片側の手足に力が入らないなどの場合は、救急要請を含めて急いで医療につなげる必要があります。

外出できない日が増えた、眠れない状態が続く、気持ちの落ち込みが強いといった変化も、早めに主治医へ伝えましょう。つらさを我慢することが回復の条件ではありません。

当院では暮らしの負担も一緒に整理します

私は長年の腰痛を経験し、不調が続くことで仕事や気持ちにまで影響するつらさを知りました。体が思うようにならない毎日は、本人にしかわからない苦労がありますよね。

2011年に開院してから、当院では院長の私が最初から最後まで担当しています。今の症状だけでなく、生活の中で何に困っているかも丁寧に伺います。

パニック障害の診断や薬の調整は、医療機関が担うものです。当院での相談や施術は、精神科・心療内科の治療に代わるものではなく、治療の中断を勧めることもありません。

肩や首のつらさ、日々の疲れ、休み方の悩みなど、体の面で困っていることもお聞かせください。施術の適否を確認しながら、無理のない生活を考えるお手伝いをします。

症状が戻った日に、これまで頑張ってきた自分まで否定しないでほしい。それが、この記事でいちばんお伝えしたい私の思いです。

回復の変化を見ながら、必要な医療相談を続けること。そして、つらさを一人で抱え込まないことを大切にしてください。

うまく説明できなくても構いません。「最近また不安になってきた」というひと言からで大丈夫です。私でお力になれることがあれば、一緒に考えますので、いつでもご相談くださいね。


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院長:一色
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