中学生の吃音、発表が怖い子への支え方

こんにちは、宝塚市で治療院を営んでおります一色です。今日は院に来られる保護者の方からもよくご相談をいただく、中学生の吃音についてお話ししたいと思います。音読や発表の場面でつっかえてしまい、それを気にして学校生活そのものが苦しくなってしまう子は、実は少なくありません。今回はそんなお子さんを見守るご家族に向けて、少し肩の力を抜いていただけるようなお話をお届けします。

院長:一色
院長:一色

お子さんが言葉につまる姿を見るたび、胸が締めつけられるような気持ちになるお母さんお父さんは本当に多いんです。でも決して育て方の問題ではありませんから、まずはそこだけお伝えしておきますね

中学生の時期に吃音が目立ちやすい理由

中学生という時期は、体も心も大きく変化するタイミングです。この年代になると自分と他人を比べる力が育ち、話し方の癖にも敏感になりやすくなります。ここではなぜこの時期に吃音が気になり始めるのか、その背景を一緒に見ていきましょう。

発表や音読という「見られる場面」が増える

小学生の頃よりも授業での発表や音読の機会が増えるのが中学生です。クラス全員の前で声を出すという場面が多くなるほど、つまってしまったときの恥ずかしさを本人は強く感じてしまいます。

特に緊張しやすい子ほど、発表の順番が近づくにつれて心拍数が上がり、余計に言葉が出づらくなるという悪循環に陥りがちです。この状態は本人の意思の力だけではどうにもならないことがほとんどです。

自律神経の乱れが言葉のつまりに関係することも

実は言葉が出にくくなる背景には、緊張したときに優位になる交感神経のバランスが大きく関わっているケースがあります。緊張や不安が続くと呼吸が浅くなり、のどや口周りの筋肉がこわばりやすくなるのです。

その結果、言葉をスムーズに送り出すための連動がうまくいかなくなり、つっかえやすい状態が固定化してしまうこともあります。

友人関係で悩みを深めてしまう中学生の特徴

吃音そのものよりも、周囲の反応の方が子どもの心を大きく傷つけてしまうことがあります。この章では友人関係の中でどのような悩みが生まれやすいのかを整理していきます。

からかいや指摘への過敏さ

クラスメートからの何気ない一言でも、本人にとっては深く刺さってしまうことがあります。悪気のない指摘であっても、繰り返し言われることで人前で話すこと自体を避けるようになってしまう子も少なくありません。

  • 発表の順番が近づくと表情が硬くなる
  • 休み時間の会話を避けるようになる
  • 学校に行きたくないと言い出す日が増える

こうした変化は、本人が言葉にできない苦しさを抱えているサインとも言えます。

孤立感を強めてしまう思考パターン

「自分だけがうまく話せない」という思い込みは、中学生という繊細な時期にはより強く刻まれやすいものです。周囲が普通に接してくれているだけでも本人は安心感を得られるということを、ぜひ知っておいてほしいと思います。

家庭でできる支え方とやってはいけない声かけ

お子さんを支えたい気持ちが強いほど、良かれと思った言葉が逆効果になってしまうこともあります。ここでは家庭での関わり方の具体例をお伝えします。

おすすめの関わり方避けたい関わり方
最後まで話を遮らず聞く「ゆっくり話して」と急かすように言う
つまった言葉を先取りしない言い直しを求める
話せたこと自体を認める話し方だけを指摘する

大切なのは話す内容そのものに耳を傾ける姿勢を家庭の中で守り続けることです。安心できる場所があると感じられれば、それだけで表情が柔らかくなる子もたくさんいます。

体の緊張を緩めるという視点も大切に

心のケアと同じくらい、体の緊張をゆるめてあげることも見過ごせないポイントです。この章では当院で行っている体からのアプローチについてご紹介します。

脳と体のつながりを整えるアプローチ

当院では首や背中の緊張を丁寧に緩めながら、脳への血流や神経の伝わり方を整える施術を行っています。緊張が体に長く残っていると、話すときに使う筋肉にも余計な力が入りやすくなるためです。

体の緊張が和らぐことで、呼吸が深くなり、結果として声を出しやすくなったというお声を多くいただいています。

ご家族だけで抱え込まないでほしい理由

吃音の悩みは、専門的な視点からのサポートがあることで、ご家族の負担がぐっと軽くなることがあります。当院にはお子さん本人だけでなく、保護者の方だけでご相談にいらっしゃる方も多くいらっしゃいます。

ここまで中学生の吃音について、発表や音読、友人関係の悩みを中心にお話ししてきました。私は、言葉のつまりは本人の努力不足ではなく、体と心のバランスから生まれるサインだと考えています。ひとりで、あるいはご家族だけで抱え込まず、少しでも気になることがあればどうぞ遠慮なくお声がけください。お子さんの「話したい」という気持ちを、私たちも一緒に大切に支えていきたいと思っています。


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院長:一色
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最後までお読みくださりありがとうございました。