こんにちは。兵庫宝塚カイロプラクティックの一色です。今日は、突然の動悸や息苦しさに襲われ、「今すぐ何とかしたい」と感じている方へお話しします。
電車の中や仕事中に胸がドキドキすると、このまま倒れてしまうのではないかと怖くなりますよね。次の予定があると、落ち着かなければという焦りも重なるものです。
パニック発作を一瞬で止める方法を探したくなるお気持ちは自然です。ただ、誰にでも確実に効く方法はありません。まずは安全を確かめ、今できることを一つずつ整理しましょう。


すぐに落ち着けなくても、ご自分を責めず、安全を確かめるところから始めましょう
一瞬で止めるより安全な対応を
「発作をすぐ止めたい」と思うのは、それだけ苦しいからですよね。ただ、対処法は発作を瞬時に消すスイッチではありません。まず必要なのは、危険な症状を見逃さず、体に無理をかけない対応を選ぶことです。焦らず確認していきましょう。
初めての症状は自己判断しない
動悸や息苦しさ、胸の痛みは、パニック発作以外でも起こります。初めての強い症状や、これまでと明らかに違う症状を、インターネットの情報だけでパニックと決めつけないでください。
強い胸の痛みが続く、意識を失う、呼吸が著しく苦しいといった場合は、対処法を試し続けるより救急対応を優先します。急な片側の手足の力の入りにくさなども、救急の判断が必要です。
初めての強い症状や、いつもと違う症状では、パニック発作と決めつけず医療機関への相談を優先してください。緊急性が高いと感じたら、119番で助けを求めましょう。
止まらないことを失敗にしない
医療機関でパニック発作と説明を受けている方でも、症状が始まると怖くなるものです。頭では分かっているのに体がついてこない、そんな感じになることもあるでしょう。
呼吸を整えてもすぐ楽にならないからといって、やり方が悪いとは限りません。対処には個人差がありますし、その日の疲れや状況によっても感じ方は変わります。
「何秒以内に止める」と自分に課題を出すより、「安全な場所で、少しずつやり過ごす」と考えてみてください。今は、うまくできたかどうかを採点する時間ではありません。
発作が起きたときの3つの対処
医師から説明を受けた発作と同じような症状で、緊急性を疑う変化がない場合には、その場でできる対応を試してみましょう。たくさんの方法を一度に覚える必要はありません。安全な姿勢、無理のない呼吸、周囲への注意という順番で考えると整理しやすくなります。
まず体を支えられる姿勢にする
立っているなら、座れる場所がないか確認しましょう。両足を床につけ、背もたれなどで体を支えます。ふらつきがあるときは、一人で無理に歩き回らないでください。
電車では、車両の移動や降車が必ずしも最優先とは限りません。その場で安全に休めるなら体を支え、必要に応じて近くの方や駅員さんに助けを求めましょう。
運転中に症状が出た場合は、運転を続けず、安全に停車できる場所を確保してください。予定に間に合わせることより、ご自分と周囲の安全が大切です。
大きく吸うより穏やかに呼吸する
息苦しいと、空気をたくさん吸おうとしてしまいますよね。ただ、速く大きな呼吸を繰り返すと、過呼吸に伴うめまいやしびれが強まることがあります。
肩の力を少し抜き、息を無理なくゆっくり吐いてみてください。そのあと、自然に吸える分だけ吸います。呼吸の深さより、穏やかなリズムを意識してみましょう。
数えるほうが取り組みやすければ、吸う息より吐く息を少し長めにする方法もあります。ただ、秒数を守るために苦しくなるほど息を止める必要はありません。
呼吸に注意を向けると、かえって不安が増す方もいます。その場合は無理に続けず、周囲の物を見るなど別の方法に切り替えて構いません。
紙袋を口や鼻に当てて呼吸する方法は、自分の判断で行わないでください。別の病気による息苦しさの場合などには、危険につながるおそれがあります。
体の内側から周囲へ注意を移す
「心臓は大丈夫だろうか」と体の感覚を確かめ続けると、不安から離れにくくなることがあります。そんなときは、今いる場所の物や音へ、そっと注意を移してみましょう。
目の前の時計の形を見る、窓枠の色を確かめる、足の裏が床に触れている感覚を感じる。身近なものを使って、今この場所に意識を戻す方法です。
これはグラウンディングと呼ばれます。特別な道具は必要ありません。見つける物の数を厳密に決めず、「青いものがあるな」と気づくだけでも、取り組みのきっかけになります。
これまで医師から説明を受けている発作なら、「今はいつもの症状に対応している」と短く言葉にする方法もあります。ただし、いつもと違う症状まで安心の言葉で片づけないことが大切です。
薬と治療について知っておくこと
発作がつらいときは、薬があればすぐ楽になるのか、薬を使わず対処できるのかも気になりますよね。ここでは、その場の対処と継続的な治療を分けてお話しします。自己判断で薬を調整するより、主治医と使い方を確認しておくことが安心につながります。
頓服薬は処方された使い方で
頓服薬を処方されている方は、飲むタイミングや量、追加してよい条件を医師に確認しておきましょう。薬によって働き方や注意点は異なり、飲んだ瞬間に症状が消えるわけではありません。
効かない気がするからと続けて飲んだり、ほかの方の薬を借りたりするのは避けてください。眠気などの影響もあるため、服用後の運転についても確認が必要です。
薬が手元にない場合は、安全な姿勢や無理のない呼吸など、できる対応を選びます。症状が強い、改善しない、いつもと違うと感じるときは、医療機関へ相談してください。
発作への対処と治療は別の役割
その場で落ち着くための方法は大切ですが、それだけで繰り返す発作や外出への不安が解決するとは限りません。生活に影響が出ているなら、治療について相談することも必要です。
パニック障害では、薬物療法や認知行動療法が主な治療の選択肢になります。認知行動療法は、不安の捉え方や行動のパターンに取り組み、対処する力を育てる治療です。
治療に時間がかかると、もどかしく感じますよね。それでも、早く治したいからと薬を急に中止せず、困っていることを主治医に具体的に伝えてください。
今の発作をやり過ごす方法と、発作を繰り返す状態への治療は、分けて考えることが大切です。どちらか一方を選ぶのではなく、状況に応じて組み合わせていきます。
電車や仕事中の発作に備える
一度つらい発作を経験すると、「次も同じことが起きたら」と考えてしまいますよね。通勤や家族との外出がある方にとっては、予定そのものが負担になることもあるでしょう。発作を完全に防ぐ約束ではなく、困ったときの対応を前もって決めておくことが大切です。
助けを求める言葉を用意する
苦しい最中に状況を詳しく説明するのは難しいものです。「体調が悪いので座らせてください」「駅員さんを呼んでください」など、短い言葉を準備しておくと伝えやすくなります。
職場で信頼できる方がいるなら、体調が悪くなったときに休める場所や連絡方法を相談しておくのもよいでしょう。すべての人に詳しく説明する必要はありません。
ご家族には、急かさずそばにいてもらうことや、必要なときに医療機関へつないでもらうことを伝えておきます。本人が話しにくいときは、質問を重ねない配慮も助けになります。
行動範囲を戻すときは相談しながら
不安がある場所を避けると、その場では楽になることがあります。一方で、避ける場所が増えると、生活の選択肢が狭まり、外出がますます怖くなることもあります。
だからといって、いきなり満員電車に乗るような無理は必要ありません。行動範囲を広げる取り組みは、主治医や治療者と相談し、ご自分に合う段階で進めていきましょう。
睡眠不足やカフェインの取りすぎなど、症状に影響する生活上の要素も見直します。ただし、「生活を完璧に整えなければ治らない」と考え、ご自分を追い込まないでください。
発作が起きた場面や、睡眠・服薬の状況を簡単にメモしておくと、診察で説明しやすくなります。体の変化を一日中監視するのではなく、相談の材料として使う程度で十分です。
一人で抱え込まずご相談ください
私が大切にしたいのは、発作を一瞬で消せるかどうかだけで、あなたの毎日を評価しないことです。医療機関で必要な診断や治療を受けながら、生活の負担も一緒に整理していく。そのために、当院でお手伝いできることと、医療が必要なことを区別してお伝えします。
体と生活の困りごとを伺います
当院では、院長の私が、お話を伺うところから施術まで担当しています。症状だけでなく、通勤や仕事、睡眠など、日々どんな場面で困っているのかもお聞かせください。
「何から話せばよいか分からない」という方も大丈夫です。うまく説明することより、今いちばん負担になっていることを、そのまま伝えていただければと思います。
ただし、整体やカイロプラクティックは、パニック障害の診断や標準的な治療の代わりにはなりません。施術で発作を止めることや、病気の改善を保証することもできません。
通院中の方に、薬の中止を勧めることはありません。施術をご検討される場合も、必要に応じて主治医に相談し、医療を続けながら無理のない選択をしてください。
目指したいのは安心して暮らせる毎日
「一瞬で止めたい」という願いの奥には、また普通に電車に乗りたい、仕事に集中したい、家族と出かけたいというお気持ちがあるのではないでしょうか。
私の考えは、すぐ治す方法を探し続けるより、安全な対処と必要な治療、生活への支援をつなぐことが大切だというものです。焦って一人で答えを出す必要はありません。
兵庫宝塚カイロプラクティックのパニック障害のページでは、当院の相談や施術についてご案内しています。内容をご確認いただき、分からないことは遠慮なくお尋ねください。
まずはご相談だけでも構いません。あなたが毎日を少しでも過ごしやすくできるよう、私にできる範囲でお手伝いします。一人で抱え込まず、いつでもお声がけくださいね。
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