こんにちは、宝塚カイロプラクティックの一色です。体調はいかがでしょうか。今日は「パニック障害は遺伝するのかどうか」というテーマでお話をしていこうと思います。実はこのご相談、当院に来られる患者さんのご家族からも本当によくいただくのです。もしあなたが今、お父さんやお母さん、あるいはごきょうだいがパニック障害と診断されて、自分もいつかそうなるのではと不安に感じているのなら、この記事はきっとお役に立てると思います。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


ご家族にパニック障害の方がいると聞くと、自分にも同じことが起きるんじゃないかと心配になりますよね。私自身、たくさんの患者さんとお話をしてきた中で、遺伝という言葉だけがひとり歩きして、必要以上に不安を抱えてしまっている方をよく見てきました。今日はその不安を少しでも軽くできればと思います
パニック障害は本当に遺伝するのか
まず一番気になるところからお話しますね。結論から言うと、パニック障害は単純な一つの遺伝子で決まる病気ではありません。ただし家族に発症した人がいると、そうでない人と比べて発症しやすい傾向があるというのも事実です。この章では、その仕組みをできるだけわかりやすく整理してお伝えしていきます。数字だけを見て怖がる必要はまったくありませんので、落ち着いて読み進めてくださいね。
いろいろな調査を見ていくと、親やきょうだいなど一親等の家族にパニック障害の方がいる場合、そうでない人に比べて発症する確率がおよそ5倍から8倍ほど高くなるというデータが出てきます。数字だけ聞くとドキッとするかもしれません。ですが、これはあくまで確率が上がるという話であって、必ず発症するという意味ではないということをまず知っておいてほしいのです。
双子を対象にした研究でも興味深い結果が出ています。一卵性双生児と二卵性双生児を比べると、一卵性の方が発症の一致率が高い傾向にあり、ここから遺伝的な要素が一定程度関わっていることがうかがえます。とはいえ、一卵性双生児であっても片方だけが発症し、もう片方は発症しないというケースも珍しくありません。つまり遺伝子がすべてを決めているわけではなく、育った環境やその後の人生経験も大きく影響しているということなんです。
それから最近の海外の研究では、母親から娘へ、あるいは父親から息子へというように、同性の親子間で不安の傾向が伝わりやすいという興味深い報告もあります。これは遺伝子だけの話ではなく、日々の生活の中で親の考え方や物事への向き合い方を見て育つ中で、無意識に似たような反応パターンを身につけてしまう、いわゆる学習的な側面も含まれていると考えられています。あなたのお母さんが心配性だったとしたら、それは遺伝と生活習慣、両方の影響が重なっている可能性が高いということですね。
遺伝よりも大きいかもしれない環境要因
ここまで遺伝の話をしてきましたが、実際のところパニック障害の発症には遺伝以外の要因が大きく関わっているとされています。この章では、遺伝と並んで、あるいはそれ以上に重要とされる環境的な背景についてお伝えしていきます。ご自身やご家族の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
専門家の間でも、パニック障害は遺伝だけでなく環境要因が7割以上を占めるという見方があります。強いストレスにさらされる仕事、人間関係のトラブル、大切な人との死別や離婚といった出来事、慢性的な睡眠不足や不規則な生活リズムなど、日々の暮らしの中に潜むさまざまな負荷が引き金になっているケースがとても多いのです。
それに加えて、もともとの性格傾向も影響していると言われています。心配性だったり、完璧を求めすぎてしまったり、人一倍感受性が豊かだったりする方は、そうでない方に比べてストレスを抱え込みやすい傾向があります。こうした性格の一部は確かに遺伝的に受け継がれる部分もありますが、それ以上に子どもの頃からの育ち方や周囲との関わり方によって形作られていく側面が大きいと考えられています。
脳の中で情報を伝える働きをしているセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質のバランスが崩れることも、発症に関わっているとされています。このバランスの崩れ方には体質的な部分もありますが、慢性的な疲労やストレス、生活習慣の乱れによって後天的に引き起こされることも少なくありません。ですから、たとえご家族に同じ病気の方がいたとしても、生活の整え方次第で発症のリスクを下げられる可能性は十分にあるということですね。
子どもへの遺伝を心配しているあなたへ
特にお子さんをお持ちの方、あるいはこれから出産を考えている方からは、自分の症状が子どもに遺伝してしまうのではという切実なご相談をいただくことがあります。この気持ち、本当によくわかります。ですが先ほどお伝えしたとおり、遺伝はあくまで一つの要素に過ぎません。あなたが日々の暮らしの中で穏やかな時間を増やし、心身のバランスを整えていくことが、結果としてお子さんにとっても良い環境づくりにつながっていきます。過度に心配しすぎず、今できることに目を向けていただければと思います。
家族にパニック障害の人がいる時にできること
ここからは、実際にご家族がパニック障害と診断された方に向けて、日々どのように接していけばよいのかをお話しします。遺伝の心配をするよりも、まずは今できるサポートに目を向けることの方がずっと建設的だと私は考えています。
発作が起きた時、そばにいる方ができることはとてもシンプルです。慌てずに「大丈夫、そばにいるよ」と声をかけて、落ち着くまでゆっくり付き添ってあげてください。無理に励ましたり、早く落ち着くようにと急かしたりする必要はありません。発作は本人の気持ちの弱さから起きているものではなく、脳と自律神経の反応ですから、まずはそのことを家族全体で理解しておくことがとても大切です。
次に気をつけたいのが、支えすぎてしまうことです。心配のあまり本人の代わりに何でもやってあげたくなる気持ちはよくわかりますが、それが続くと本人が自分で不安と向き合う機会を奪ってしまうことにもなりかねません。以下のようなバランス感覚を意識してみてください。
- 発作時はそばにいて安心感を与えるが、必要以上に代わりに動かない
- 本人のペースを尊重し、無理に外出や行動を促さない
- 家族自身も一人で抱え込まず、周囲や専門家に相談する時間を持つ
- 「気の持ちよう」「頑張れば治る」といった言葉は避ける
また、家族自身のストレスケアも忘れないでいただきたいポイントです。支える側が疲れ果ててしまっては、長く寄り添っていくことが難しくなります。定期的に自分の時間を持つこと、信頼できる人に気持ちを話すことも、結果的にご本人を支える力になっていきます。
当院で見えてきた根本改善のヒント
ここまで遺伝や環境の話をしてきましたが、最後に当院での経験からお伝えできることをお話しします。長年多くの方の施術に携わる中で見えてきたのは、パニック障害の原因は一人ひとり本当に違うということです。この章では、当院の考え方を少しご紹介します。
遺伝的な傾向があったとしても、それだけで発症が決まるわけではないというお話をしてきましたが、実際に発症する方には、自律神経のバランスの乱れが深く関わっているケースが非常に多いと感じています。ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経が乱れると、体は常に緊張状態に置かれ、些細なきっかけで動悸や息苦しさといった発作症状が出やすくなってしまうのです。
当院では、130項目に及ぶ手技検査や各種測定器を使い、お一人おひとりの自律神経のバランスや体の状態を丁寧に見極めた上で、その方に合った施術プランをご提案しています。薬に頼らずに体質から整えていきたいという方、病院での治療と並行して体のケアもしていきたいという方、これまで色々な方法を試したけれどなかなか改善しなかったという方、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。
遺伝するかどうかを気にして過ごす時間よりも、今のご自身やご家族の体と心を整えるために何ができるかを考える時間の方が、きっと未来につながっていきます。パニック障害は決して珍しい病気ではなく、正しく向き合えば必ず改善に近づいていける症状です。私は長年この仕事をしてきて、そう確信しています。もしあなたやあなたのご家族が今、不安を抱えているなら、どうか一人で悩まずに、いつでも私たちにお声がけください。あなたの力になれるよう、精一杯サポートさせていただきます。
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