なぜ突然?パニック発作の裏にある体の3ステップ

こんにちは、宝塚カイロプラクティックの一色です。さて今回は、多くの方からご相談をいただくパニック障害について、突然発作が起きる理由をわかりやすくお話ししていきますね。何の前触れもなく心臓がバクバクして息が苦しくなった経験がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

院長:一色
院長:一色

電車の中や会議中に突然襲われる発作は本当につらいものです 今日はその仕組みと落ち着くためのヒントを一緒に見ていきましょう

なぜ何もしていないのに発作は起こるのか

「特に何かあったわけでもないのに、急に苦しくなった」という声をよく耳にします。実はこれには、脳の中で起きているある反応が関係しています。危険でも何でもない場面なのに、脳が勝手に警報を鳴らしてしまう。この章では、その正体を一緒に見ていきましょう。

脳の中の火災報知器が誤作動している

私たちの脳には、危険を察知するためのセンサーのような部分があります。専門的には扁桃体と呼ばれる場所で、本来は本当に危ないときだけ反応するはずのものです。ところが、ストレスや疲労が溜まっていると、このセンサーがとても敏感になってしまいます。まるで火災報知器が煙も出ていないのに鳴り出すような状態です。危険が実際にあるかどうかとは関係なく、脳が「危険だ」と誤って判断してしまうことが、発作の突然の引き金になっているのです。

交感神経が一気にアクセルを踏んでしまう

脳が危険信号を出すと、体はすぐに戦うか逃げるかの準備を始めます。これを担っているのが交感神経です。心拍数が上がり、呼吸が速くなり、血圧も上昇します。もともとは猛獣に遭遇したときなどに素早く動けるようにするための、体を守るための反応なんですね。ただパニック発作の場合は、逃げる必要も戦う必要もない場面でこの反応が起きてしまう。だからこそ本人にとっては「訳がわからないまま苦しくなる」という感覚になるわけです。

呼吸が浅くなることで症状がさらに強くなる

発作が始まると呼吸が速く浅くなりやすく、これが過呼吸に繋がることがあります。すると血液中の二酸化炭素の量が変化して、めまいや手足のしびれといった症状が追加で出てくることもあります。苦しいから呼吸が速くなり、呼吸が速くなるからさらに苦しく感じる。この悪循環が、発作の最中に「もっと大変なことが起きるのでは」という恐怖を強めてしまうのです。

発作を経験した方が抱えやすい不安とは

一度パニック発作を経験すると、その後の生活にも影響が出やすくなります。ここでは発作後に多くの方が感じる心理的な変化について触れておきますね。自分だけがおかしいのではと感じている方に、まず知っておいていただきたい内容です。

発作そのものは数分から長くても30分程度で自然に落ち着くことが多いとされています。ただ、一度でも強烈な発作を経験すると「また同じことが起きるかもしれない」という予期不安が芽生えやすくなります。これが厄介なところで、次のような変化が起こりやすくなるのです。

  • 電車やバスなど、すぐに降りられない場所を避けるようになる
  • 人混みや会議など、逃げにくい状況で強い緊張を感じる
  • 「また発作が起きたら」という考えが常に頭の片隅にある
  • 外出そのものが億劫になり、生活範囲が狭くなっていく

こうした変化は、決してあなたの気持ちが弱いから起こるものではありません。脳と自律神経が過敏になっている状態が続いているだけであり、適切なアプローチで整えていくことができるものなのです。

発作が起きたときにできる応急的な対処法

ここでは実際に発作が起きてしまったとき、その場でできる対応方法をご紹介します。知っておくだけで安心材料になりますので、ぜひ覚えておいてください。

まずは安全な場所を確保する

発作が起きたと感じたら、無理に動き回らず、座れる場所や壁にもたれられる場所を探しましょう。立ったままだと余計に不安が増しやすいので、可能であれば腰を落として姿勢を低くすることをおすすめします。誰か信頼できる人が近くにいれば「少し発作が出ているので休ませてください」と伝えるだけでも気持ちが落ち着くことがあります。

呼吸のリズムを意識的にゆっくりにする

苦しいときほど呼吸は浅く速くなりがちですが、ここで意識的にゆっくりとした呼吸に切り替えることが大切です。鼻から4秒ほどかけて息を吸い、少し止めてから口を細めて8秒ほどかけてゆっくり吐き出す。これを数回繰り返すだけで、副交感神経が働き始め、暴走していた交感神経のスイッチが少しずつ落ち着いていきます。焦らず、ゆっくりと行うことがポイントです。

今この瞬間に意識を戻す工夫をする

発作の最中は「このまま倒れるのでは」といった思考がぐるぐると回りやすくなります。そんなときは、視界に入るものを意識的に数えてみたり、指先を一本ずつ触って感覚を確かめてみたりすると、意識が今この場所に戻りやすくなります。頭の中で簡単な計算をしてみるという方法も、思考の暴走を止める助けになりますよ。

症状の段階体に起きていることおすすめの対応
発作の始まり心拍数の上昇、呼吸が浅くなる座れる場所を確保する
発作のピーク強い恐怖感、めまい、しびれゆっくりとした呼吸を意識する
発作の落ち着き徐々に心拍数や呼吸が安定今この瞬間に意識を向ける

繰り返す発作の根本には自律神経の乱れがある

その場での対処法はあくまで応急的なものであり、発作そのものを繰り返さないようにするには、体の内側から自律神経のバランスを整えていく視点が欠かせません。ここではその根本的な考え方についてお話しします。

発作が何度も起きてしまう方の多くは、日頃から交感神経が優位になりすぎている状態が続いていることが少なくありません。仕事のストレス、寝不足、人間関係の緊張など、原因は人によって様々です。当院にご相談にいらっしゃる方をお話を伺っていても、原因がひとつだけということはほとんどなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているケースがとても多いと感じています。だからこそ、表面的な症状だけを見て対処するのではなく、その人自身の生活背景や心の状態まで含めて丁寧に見ていく必要があるのです。

体と脳のつながりを整えるという視点

自律神経は自分の意思でコントロールできない部分が多いため、頑張って治そうとしてもうまくいかないことがあります。むしろ、体の緊張や姿勢の歪みが脳の状態に影響を与えているケースも多く見られます。私たちの施術では、体の状態を丁寧に確認しながら脳の働きにアプローチしていくことで、自律神経が本来持っているバランスを取り戻すお手伝いをしています。

一人で抱え込まずに相談してほしい理由

ここまで発作が起こる仕組みや対処法についてお話ししてきましたが、最も伝えたいのはこの一点です。発作の仕組みを知ることは大切な第一歩ですが、それだけで完全に解決するとは限りません。次にできる行動について、最後にお伝えしたいと思います。

パニック発作は、決して気持ちの弱さや性格の問題ではなく、脳と自律神経の反応として起きている現象です。ですから「なぜ自分だけこんなことになるのか」と自分を責める必要はまったくありません。呼吸法やグラウンディングといった対処法を知っておくことは発作の最中の安心材料になりますが、発作そのものを繰り返さない体づくりには、根本的な原因を見極めていくことが何より重要だと私は考えています。

もし今、発作の不安を抱えながら一人で頑張っている方がいらしたら、どうか無理をしないでください。病院での治療と並行して、体の状態から自律神経を整えていくというアプローチも選択肢のひとつとしてぜひ知っておいてほしいと思います。当院では、これまで多くの方のパニック障害のご相談をお受けし、一人ひとりの状態に合わせた施術を行ってきました。あなたの悩みも、決して特別なものではありません。まずはお気軽にご相談ください。


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院長:一色
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最後までお読みくださりありがとうございました。